2009年政権交代の真相と教訓|民主党の熱狂と崩壊が示す現代政治
第45回衆議院議員総選挙が投開票された2009年8月30日、開票速報の画面は民主党のシンボルカラーで埋め尽くされました。2009年衆議院選挙結果は、民主党が解散前の115議席から単独で308議席へと跳ね上がる大勝を収めた一方、自民党は公示前の300議席から119議席へと転落する歴史的惨敗を記録しました。
この激変をもたらした麻生太郎自民党敗因には、複数の構造的要因が重なっていました。第一に、小泉純一郎政権下で進められた構造改革の後遺症として、地方経済の疲弊や非正規雇用の増大といった格差問題が深刻化していた点です。第二に、2007年に表面化した「消えた年金問題」や、相次ぐ閣僚の不祥事・失言によって政治不信がピークに達していました。
さらに、2008年秋のリーマンショックによる世界同時不況が日本経済を直撃します。麻生内閣は定額給付金の支給など迅速な景気対策を講じたものの、度重なる首相自身の失言報道や党内対立がメディアで連日報じられ、有権者の間に「政権担当能力の限界」という強い不満が定着してしまったことが決定打となりました。